理念・想い・基本方針

理念

利用者の方、一人ひとりの生きて来られた歴史を大切にし、「介護する人」「介護される人」ではなく、同じ人間として、尊重する。
「みどりの家」を、自分が年をとったときに生活したい場所として思えるよう、常に利用者の日々の生活について考える。


想い ~自分たちが、自分の大切な人が暮らしたいと思える場所~

今までいろいろな地域のいろいろな施設を見に行きました。そのときにふと思うのは、「もし、親が、私がここで生活するとしたらどんな生活を過ごすだろうか」ということ。介護の現場で働く私たちに求められることの一つに「想像力」というものがあります。

この方は、昔、どんな生活をされていたのだろうか。ご自宅でどんな風景を見ながら、どんな音や匂いの中で生活されていたのだろうか。そこにはどんな思い出があって、どんな時間が流れていたのだろうか・・・。

「職員一人ひとりが自分自身と向き合い、利用者の方に思いを馳せ、接し、一喜一憂しながら過ごせる場所」にしたいと思います。


基本方針は、「ゆっくり いっしょに たのしく」です

ゆっくり いっしょに たのしく

1. 利用者の方とのかかわり

私たちは、利用者の方の既往歴、認知症の有無などの状態を問う前に、利用者の方が “歴史ある人生を送ってこられた大先輩であり大切な一人の人”であることを認識することが大切であると考えています。そういう認識があって初めて、その利用者の方を自分の家族と同じように大切に感じることができ、またその人の生活を支援することができると考えています。

利用される前に、ご本人やご家族から、生活歴やその人の大切にしている思いをたくさんお聞きし、合わせて馴染みの品や昔の写真をお預かりするようにしています。

職員がその人の昔を想像し、一緒に暮らす家族のように接し、利用者の方と一喜一憂しながら、あせらず、おこらず、ともに時間を過ごすことが大切だと考えています。

日々の生活の中から垣間見える心や身体の変化をしっかり見て、診て、看て、利用者の方の持っている力を十分に引き出すことができるよう支援していきます。
どんなときも『ゆっくり いっしょに たのしく』これが「みどりの家」の基本方針です。

2. ご家族との関わり

長く一緒に暮らしてきた家族を介護施設に預けるのは、ご本人だけでなくご家族にとっても大変な決断だと思います。

「一緒に連れ添ってきた夫、妻、親を預けて、なかなか会えない…」では、入居されるご本人にとっても、ご家族にとっても、本意ではありません。あるご家族の方に「ホームで暮らす入居者の方とホームの職員さんが家族なら私たちも一緒に大家族になるのですね」と言われたことがあります。「みどりの家」は、共に遠慮のない家庭的な関係づくりを大切にしています。

具体的には、ホームへの面会や宿泊、家族と一緒に過ごす外食や外泊、一時帰宅など、特別な事情のない限り、なるべく自由にして頂いております。このほか、ホームの行事にご家族をお誘いして、ご本人、ご家族、他の利用者の方と一緒の過ごす時間をもつようにしています。

また、いろいろな事情で一緒に暮らすことが困難になり、ホームで暮らすことを決断されたご家族はそれぞれに苦しみを抱えていらっしゃるのも事実です。私たちはご家族がそんな想いをお話しして下さる時間を大切にしています。ご家族の想いを共感できたとき、ホームで暮らすこれからの人生をご家族とともに支えていくことができると考えています。

3. 地域との関わり

介護を要する高齢者の数、介護施設の数は増えてきましたが、一方で介護施設がどんなところなのか、中には介護保険すら知らずに家庭内で悩んでおられる方も多いのではないでしょうか。

「みどりの家」は、全て町中(まちなか)に位置しており、周辺環境にとても恵まれています。地域行事への参加、広報誌などを通して、
 介護保険??
 グループホーム??
 小規模多機能??
 デイサービス??
 どういう方が利用されてどんな一日を過ごされているのか??
を発信しています。

「認知症サポーター養成講座」を開催し地域の方に認知症に対する理解を広めていただき、認知症高齢者が住み慣れた地域でできる限り長く暮らし続けることができるよう支援します。「介護職員養成実習」、「ボランティア」の受け入れ等も積極的に取り組んでいます。

地域の方やご家族が訪問しやすい「開かれたホーム」であることが、
 利用者の方にとって「過ごしやすい雰囲気」、
 スタッフにとって「働きやすい職場」、
 それを実現するための「風通しの良い組織風土」
を育むと考えています。

4. 職員の採用育成

採用

認知症の方の介護には、その方に合った「環境」を整えることがとても大切と言われています。

「環境」の中でも、「ハード(建物・設備)」よりも「ソフト(職員の関わり・チームワーク)」が大切と言われます。「みどりの家」では、資格や経験も大事ですが、まずは「この人と一緒に働きたい!」と思える職員を採用します。

育成

高齢化が進む中、介護人材の確保と育成は、日本社会全体の問題でもあります。

そのような時代にあって、介護の質を更に向上するため、規定、指針、マニュアル、研修計画を体系的に整備し(Plan)、実践し(Do)、そして振り返り(Check)、改善(Action)につなげる「PDCA」の流れを確立し、管理職から、介護職員、看護職員、事務職員に至るまで、職員一人ひとりの質を向上し続けます。

「顔なじみの職員の笑顔がそこにあると心が落ち着く」
「利用者の方の笑顔は職員の笑顔」です。

経営者・管理職は、働きやすい職場づくりに努め、職員は理念の実現を求め、介護に対する情熱を抱き、技術の向上のため自己研鑽に努めます。

最後に、職員が自らを高めようとする意欲の源は、「利用者の身の回りの不自由に対して共感する心」、そして「困難を抱えながらも自分らしく生活されている利用者の方の手となり足となり、代弁者となる思いやりの心」にあります。その思いやりの心が、職員自らを成長に導くものと確信しています。